いやー、クソなげー。
よーし、初日だし会社休んだしがんばっちゃうぞー。
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
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多分もうこの人のは買わないかな、って思わせる出来。
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で、ヴァルプ(虚淵にしてやられた身としてはワルプルギスと読みたいが)に話戻すと、
良かった所
- あとがきのごく一部
悪かった所
- 話の展開のさせ方全般
- 中二病(末期)
- あとがきのほぼ全て
という感じです。
元から中二は患っていたけど、どんどんひどくなってる。
話の展開に関しても、これも元からなんだが多分書いてる途中で書きたいこととか変わっちゃってるっぽい(本人も自覚有るみたいだけど)。
物語のテーマなんてものは、元々ないか、あっても全く伝わってこない。
強さのインフレだの、作者お気にのキャラの唐突にしてどうでもいい活躍だの、
最早アレコレが常人の理解出来ないレベルに達していることの描写の稚拙さだの、「キャラにかっこいいこと言わせたった!(作者ドヤ顔)」だの。
世の中には色々な人がいるもので、まぁ読者との相性が大きいんだろうけど、とにかく読むのが堪え難い文章を書ける人たちがいる。プロでも。
今までは「そういう人らに比べれば…」って思ってたけど、今回のは若干読みきるのがかったるかった。
多分読んでる途中で「どうせ最後までつまんないんだろうな」と、欠片の期待も抱けなかったから。
で、あとがきに関しては、これも元々なんだけど
多分作者が日頃思ってて、だけど真顔で言ったら引かれるか笑われるかっていう話題で、そもそもそんなこと誰にも言う機会がない、みたいなことをつらつら書いてる。
初期に比べるとこっちもクオリティは下がってるけど、本文に比べりゃずっとマシ。
俺もクソ益体もないことをダラダラ考えるのが好きっつーかもう習慣で、あとがきと似たようなことをよく考えて考えて自分の中では結論まで出してたりする訳です。
なので「人は何をする為に生まれてきたのか」とか真面目に語られると大抵「今更かよ…」とか「そうじゃねーだろ」とかいう感想しか浮かんでこない。
んが、この人のあとがきで、たまに「おぉ、そういう考え方もあったのか」と目から鱗…程じゃないけど感心させられることがある。
では今回は、というと、そういうこと語ってんだけどまードイヒー。
- 神秘的な力を持ってるのはまず女性?
→神話なり伝承なりをちょっとでいいから見てみろや。
- 魔女が未知の恐怖への説明?
→それ言うなら鬼・悪魔じゃね?ま、自分らの理解出来ない習慣や文化を持つ人間を「悪魔の手先」っつー勝手で一方的極まるカテゴライズして「異物=悪い→俺ら=イイ」っていう自己弁護、「悪魔の手先→ヤッチマッテOK→異物の排除ウマー」という理由付け辺りが妥当だろ。
- 現代でもそうやって恐れを別な形にしてるんだが…おやこんな時間にだr(ry
→中二乙
ただ一点。「人は未知を怖がる。でもホントの未知は怖がることさえ出来ない」ってのは、まぁ、言われりゃそうだ。
暗闇が怖いのは闇そのものに脅威を感じてたりする訳じゃなくて、そこから何が出てくるのか分からないから。
でも、実際にその怖がってる「何か」は、キティだったりヤンキーだったり、幽霊だったり。想像→想定している訳だ。
確かにそこで宇宙意思がくるかもよ!とか言われても困るしかない。怖がるべきかも分からない。
そりゃイイか悪いかも分からんのだから当然なんだし、
「恐れ」っていうのはその対象に対しての予備動作な訳だから、対象が何も分からんかったら予備動作しようがないしな。
ただ、未知を既知に変える動機に関しては、「怖がれるように」とかじゃなくて「分からないことは分かるようにならないと我慢ならない」っていう人類の病気の所為だけどな。
で、だからどうした?って訳じゃないんだけども。
あぁ、ガチの未知は怖がれないんだなぁ、って気づかせてくれた。ってだけなんだけども。
結論としては、この本はオススメしない。今まで上遠野と付いたら全部買ってたけど、今後ブギーポップ関連の本が出ても多分買わない。事件系もしずるさん系もペイパーカット系も。
ただ「冥王と獣のダンス」「機械仕掛けの蛇奇使い」系、(未刊行の)短編系が出たら買う。迷わず買う。だから出せ出してくださいお願いしますこれからもがんばってください応援してます。